第3回シンポジウム

趣旨

2023年7月30日(日)に東京都内会場およびオンラインにて第3回公開シンポジウム「国民7割が願う『解散請求』について」を開催致しました。
当日はたくさんの方にご視聴いただき、ありがとうございました。

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【主催者挨拶】

信者の人権を守る二世の会
代表 小嶌希晶

安倍元首相の銃撃事件から1年が経ちましたが、私としてはなかなか長い1年でありました。どうすれば現役信者の声が届くのか、絶望の中にいたわけですけど、私たち家庭連合の信徒すら、顔を出し、名前を出しながら、家庭連合であると訴えることが難しい。そのような中であるのにもかかわらず、外部の先生方が、宗教迫害だ、魔女狩りだとおっしゃいながら、私たちのためにサポートしてくださることがどれだけありがたいか分かりません。…このシンポジウムは教会の擁護のために結成されたわけではなく、内部には気づけない視点を有識者の先生方から共有していただき、家庭連合がより発展できるようにと主催しているシンポジウムです。…有識者の先生の講話を聞きながら、二世の率直な意見の交流の場としていきますので、皆さんがどうか解散請求について冷静な判断ができる機会になることを願いながら挨拶とさせていただきます。

【基調講演①】「解散請求について」

弁護士 中山達樹

僕の結論を端的に申し上げますと、解散になる確率は0ぐらいじゃないですかと僕は思っております。…(解散請求の要件である)継続性。これ要するに今ですよ。今この瞬間、なんか悪いことを組織的にやってるんですか。コンプラ宣言あって、その後にした献金で裁判がありますか。最近7年間ありません。だけじゃなくて、最近13年間判決貰ったの一件もないんです。 7年どころか13年ぐらいほとんどやってないんです。…解散になるのは法律家としてはゼロ。ただ、そうは問屋がおろさないっていうか、法理論と現実はまた別。…ただ、こっからはドン。皆さんにボール投げる。皆さんの協力が必要。具体的には、世論を変えないといけない、今の間違ったメディアのあり方、世論のあり方を変える。これは僕1人じゃできません。皆さんの協力が必要です。

<略歴>1974年、神奈川県生まれ。東京大学法学部を卒業後、シンガポール国立大学法学部大学院、リークアンユー公共政策大学院、シンギュラリティ大学のエグゼクティブプログラムを修了。現在、中山国際法律事務所の代表弁護士と、一般社団法人「グローバルチャレンジ」の代表理事を兼任。著書に『グローバル・ガバナンス・コンプライアンス』や『インテグリティ – コンプライアンスを超える組織論』等がある。教会外部から第三者的助言を与える立場として、文科大臣に対し『家庭連合に対する解散命令請求の不行使を求める申し入れ書』を提出する。

【基調講演②】「立法・司法の問題について」

国際歴史論戦研究所
会長 杉原誠四郎

西洋の法は「自由を尊重し、人権を尊重して、そして国家全体が国民の意思で運営されるようにという民主主義的な体制を保証するために法は存在しなければならない」です。…日本の場合は、当然、欧米の法体系に入ります。…欧米の(法の支配を前提とした)法律は、どんなものを作ってもいいんだ、どんな適用の仕方をしてもいいんだってことは絶対あり得ないんですね。…1つの原則は遡求禁止、遡って、個人とか団体に対して、非常に不利益なことを法律で決めた場合は、その適用はそれを施行した後のことにしかできません。…昨年、統一教会に対してバッシングをしまして法律ができました。…今年の1月に施行しましたね。それ以後にあの法律に合わせて何かが起こった時には、それは解散、自由にできますけども、あの法律で決めたことを過去に遡っては(適用)できないんですね。そういうことをあの法律の(成立)過程できちんと言えば、かなり(問題は)沈静化したはずです。…今我々は、欧米の法律で法の支配とか法治主義というのはそういう意味を持ってるんだということをきちんとやるべきです。

<略歴>1941年、広島県生まれ。東京大学大学院教育学研究科を卒業後、城西大学、武蔵野女子大学で教授職を歴任。新しい歴史教科書をつくる会の前会長であり、現在は、国際歴史論戦研究所の会長を務める。著書に「法学の基礎理論」「日米開戦以降の日本外交の研究」「新教育基本法の意義と本質」「理想の政教分離規定と憲法改正」「保守の使命」、共著に「吉田茂という病」等があります。また、信教の自由に関して造詣が深く、月刊Hanada5月号には「『統一教会』に信教の自由はないのか」という題目で寄稿している。

【パネルディスカッション】

ディスカッション①「現役二世の声」

【質疑応答】